令和4年度(2022年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方3号機 中央制御室の書類の焦げ跡

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通報連絡日時:2023年1月19日22時55分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし

異常の内容

1月19日(木曜日)22時55分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 伊方発電所3号機は通常運転中のところ、中央制御室運転員机上にあった書類に小さな焦げ跡を確認した。
  2. 火災感知器は動作しておらず、炎も確認していない。
  3. 今後、詳細を調査する。
  4. 本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

異常の原因及び復旧状況

1月20日(金曜日)4時30分、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. 1月19日(木曜日)22時42分に消防署へ通報し、消防署の立ち入りの結果、1月19日(木曜日)23時32分、火災ではないと判断された。
  2. 保修員による確認の結果、中央制御室の1つの天井照明器具の安定器に焦げを確認した。このことから、当該安定器から火の粉が落下し、それにより下部にあった書類に小さな焦げ跡ができたものと推定した。
  3. 当該天井照明器具を電源系統から切り離した。当該天井照明器具については、取り替えを計画する。
  4. 引き続き詳細を調査する。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

伊方発電所3号機は、通常運転中のところ、中央制御室の運転員の机上にあった書類に小さな焦げ跡を確認した。火災感知器は作動しておらず、炎も確認していない。また、公設消防の立ち入りの結果、火災ではないと判断された。

保修員による確認の結果、中央制御室の1つの天井照明器具の安定器に焦げを確認したことから、当該安定器から落下した火の粉により、下部にあった書類に小さな焦げ跡ができたものと推定した。

その後、当該天井照明器具は電源系統から切り離し、当該電源系統の異常のないことを確認後、復旧を行った。

本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はなかった。

その後の詳細な調査の結果、天井照明器具の安定器内部に熱損傷が確認された。その原因として、当該天井照明器具が1991年(平成3年)製であり、約31年の長期使用により、安定器内部の巻線の絶縁が劣化し、巻線に異常電流が発生して過熱したことで熱損傷したものと推定した。

また、書類に小さな焦げ跡ができた原因としては、書類上に、はんだは確認されなかったが、熱損傷の影響で飛散した微小なはんだの一部が照明器具の隙間より落下してできたものと推定した。

    対策

      1. 中央制御室内の運転監視に影響のある範囲の天井照明器具については、伊方発電所3号機第16回定検(令和5年2月~6月(予定))期間中に安定器のない新品のLED照明器具に取替えを実施し、その後は、照明器具の耐用年数の15年周期で照明器具の取替えを計画する。
      2. 3号機の同時期に設置された照明器具については、順次LED照明器具に取替えを計画する。
        • プラント建屋
          令和5年度~令和8年度(予定)
        • 周辺設備建屋
          令和8年度~令和9年度(予定)
      3. 消灯している照明器具の蛍光灯等の取替え時に照明器具の状態を確認し、不良器具が確認されれば、LED照明器具に取替えを実施する。
      4. 当該事象を受け、注意喚起として照明器具に異音、異臭やその他異常な状態を確認した場合は、設備担当箇所へ連絡するように発電所員に周知した。

    県の公表

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