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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和6年度(2024年度)
- 伊方2号機 自動火災報知設備の不具合
- 通報連絡日時:2025年2月5日1時32分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
異常の内容
2月5日(水曜日)1時32分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所2号機に設置する火災感知器が作動していないことを示す信号が発信した。
- 現在、信号が発信した原因を調査中である。
- 本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
異常の原因及び復旧状況
四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 第2報:2月5日(水曜日)9時44分
- 調査の結果、2号機タービン建家内の火災感知器1つに不調があり、取替え作業を実施していたところ、当該火災感知器の台座が外れ、その際に火災感知信号線の短絡(ショート)を監視する装置が動作し、複数の火災感知器が作動しなくなったものと推定した。
- その後、不調であった火災感知器及び台座の取替えを行い、通常状態に復旧した。
- なお、取替えまでの間は、火災感知器が作動していなかったエリアに監視人を配置し、火災のないことを確認していた。
- 今後、詳細を調査する。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。
推定原因等
不調のあった感知器が設置されている1、2号機のタービン建家について、建家の換気設備は既に廃止されており、自然換気のため湿気等がこもり易い環境となっていることから、台座に設置されているヘッドとの接続部分の金属が酸化し、火災感知器の台座からヘッドが外れ難い状態になっていた。
火災感知器のヘッドの取替作業において、数回にわたり当該感知器の取り外しを試みた際に配線用ボックスと台座を固定しているねじが緩み、外れたことで配線用ボックスと台座がねじ1本での固定された状態となった。その状態でヘッドを数回取り外し、取付けを行ったことで台座の固定ねじの部分に負荷が掛かり、台座が損傷し、配線用ボックスから外れた。なお、作業要領書にヘッドが取り外し難い状態になっている際のヘッドの取扱いに関する記載はなかった。
配線用ボックスから台座が外れたことで、台座に接続されている火災感知器の配線2本のうち1本が台座から外れ、配線同士が接触し、短絡したことで短絡保護カードが動作し、同系統の複数の火災感知器が作動しなくなった。
対策
- 当該火災感知器のヘッドと台座の取替えを実施した。
- 着脱工具を使用した火災感知器のヘッドの取替時に、ヘッドが取り外し難いことが確認されれば、無理に取り外しは行わず、台座の点検を行うことを作業要領書に記載した。また、台座の点検及びヘッドと台座の取付け状態を確認し、ヘッドが取り外し難いと判断した場合は、台座の取替えを実施する。