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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和7年度(2025年度)
- 伊方3号機 復水脱塩装置配管フランジ部からの水漏れ
- 通報連絡日時:2025年4月4日9時15分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
異常の内容
4月4日(金曜日)9時15分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所3号機は通常運転中のところ、復水脱塩装置の配管フランジ部付近に水たまりがあることを確認した。
- その後、4月4日8時55分、保修員が詳細な点検が必要と判断した。
- 当該系統は隔離を行っており、現在、漏えいは停止している。
- 詳細は、調査中。
- なお、この事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
異常の原因及び復旧状況
四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 第2報:4月5日(土曜日)21時57分
- 詳細点検の結果、配管フランジ溶接部に割れが2箇所あることを確認した。
- このため、当該部を取り替えて漏えいがないことを確認し、4月5日21時48分、通常状態に復旧した。
- 漏えいした水は純水であり、漏えい量は約60ccと推定している。
- また、漏えいした水は全てふき取りしている。
- 今後、詳細を調査する。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。
推定原因等
調査結果より、復水脱塩装置の配管フランジについては、接続される配管が流体の通気又は通水により熱膨張及び収縮が繰り返される箇所であることから、熱による配管の膨張及び収縮の繰り返しによる力が当該溶接部に作用することで疲労亀裂が生じ、経年使用により亀裂が徐々に進展し、貫通することにより漏えいに至ったものと推定した。
対策
- 当該フランジについて、既設と同様に溶接方式が差し込み溶接のフランジに取替えを実施した。なお、伊方発電所3号機第18回定期事業者検査にて、当該フランジ及び類似箇所について、強度や信頼性がより高い突き合せ溶接のフランジに取り替えることとする。
- 引き続き、巡視点検により健全性を確認するとともに、漏えいが発生した場合においても速やかに復旧できるよう突き合せ溶接用の取替品を配備することとする。類似箇所についても、当該フランジ同様の対策を実施する。
