平成22年度(2010年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方2号機使用済燃料ピット水中照明ボルトの折損

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通報連絡日時:2011年3月17日17時17分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

3月17日(木曜日)17時17分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 通常運転中の伊方2号機で、使用済燃料ピット水中照明の点検作業中のところ、3月17日(木曜日)16時20分、作業員がポール(灯具取り付け棒)に灯具を取り付けているボルトの一部が折損していることを確認した。
  2. なお、ボルトとともに取り付けている座金(2枚)は、使用済燃料ピット内のポール下部の受け皿にあることを確認している。
  3. 今後、折損したボルトの一部を水中カメラにて探すこととする。

その後の状況等

3月17日(木曜日)22時25分、四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり連絡がありました。

  1. 水中カメラにて調査した結果、折損したボルトの一部はポール下部受け皿の下方にある使用済燃料ラックサポート部に留まっていることを確認した。
  2. また、折損したボルトの発見状況から、貯蔵している使用済燃料に、影響を与えるものではなかった。
  3. 今後、回収するための機材の準備が整い次第、折損したボルトの一部および座金(2枚)を回収することとする。

その後の状況等

3月18日(金曜日)17時40分、四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり連絡がありました。

  1. その後、折損したボルトの一部および座金(2枚)を回収し、ボルトの折損部が一致することを確認した。

復旧状況等

3月24日(木曜日)10時40分、四国電力株式会社から、復旧状況について、次のとおり連絡がありました。

  1. 折損したボルトの取替え準備が整ったことから、3月24日(木曜日)10時30分、当該ボルトを新品のものと取り替えて通常状態に復旧した。
  2. 今後、折損が生じた原因等について、調査する。
  3. 本事象によるプラント運転及び環境への放射能の影響はない。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

通常運転中の伊方2号機において、作業員が使用済燃料ピット水中照明の不点灯照明取り替え作業中に灯具取り付け棒(ポール)に灯具を取り付けているボルト1本の一部が折損していることを確認した。

調査の結果、折損したボルトのねじ部には下向きの若干の曲がりが認められた。

本事象は、受け皿とポールの接触による損傷を防止するため、ポールを徐々に吊り上げるための小刻みに繰り返していたクレーンの入・切操作によって、クレーンによる強い引き上げ力と灯具の自重により、当該ボルトは下向きの繰り返し荷重を受け、折損したと推定。

本事象によるプラント運転への影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

対策

  1. 不点灯照明を取り替える際は照明灯具の取り付けボルトが、クレーンのインチング操作によって生じるクレーンによる強い引き上げ力と灯具の自重による繰り返し荷重を受けないよう手動操作によって滑らかに巻き上げる操作が行える専用の設備をクレーンに取り付けてポールを吊り上げるよう作業要領書を変更する。
  2. 照明灯具の取り付けボルトの全数取り替え・取り付けを行うとともに、照明灯具の取り付けボルトが落下しないよう、点溶接による固定を8月末までに実施する。また、不点灯照明の取替え時に固定状態を確認するよう作業要領書を変更する。
  3. 1,3号機の照明灯具の取り付けボルトについても、2号機と同様の固定を9月末までに実施する。

県の公表

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